先日の『地球の歩き方』の記事でも告知しましたが、今日はグアムの人たちにとって一年で一番大切な祝日で、1944年にグアムが解放されたことをお祝いする『Liberaion Day(リバレーション・デイ)』。
Liberaion Day(リバレーション・デイ)』のお祭りそのものは6月24日から8月2日まで、パセオ球場とチャモロビレッジのすぐそばで開催されていますが、やはりこのイベントのクライマックスは今日なのです♪
事前に団体や個人でキャノピーを張るためのスペースを購入していて、当日は写真のように大勢の人たちがバーベキューをしたり、持ち寄ったお食事を楽しみながら次々と現れるパレードを楽しみます。
これはバリガダ村の山車なのですが、先端にはグアムを象徴するラッテストーンとカヌー、そしてグアムの伝統的な衣装に身を包んだ子供たちや大人たちと、彼らを日本軍から解放したアメリカ軍の兵士が手を振っています。
そう。以前の記事にも書きましたが、実はこの『Liberaion Day(リバレーション・デイ)』は、真珠湾攻撃の2日後から31ヶ月間にわたった、日本軍の占拠からアメリカ軍が解放してくれたことをお祝いする祝日です。
実はグアムは1521年にマゼランによって発見され、1565年にスペイン王国の領地と宣言されてから、ずっといずれかの国の支配を受け、原住民族チャモロ人は苦難の時代を過ごしたといわれています。1899年に333年間続いたスペイン統治が終了し、アメリカ領となってから、アメリカはグアムにおける英語教育と衛生教育を進めました。そこへ1941年、アメリカ軍が手薄だったグアム島を日本が占拠し、アメリカ軍をかくまった地元住民への残酷な拷問を行ったと伝えられています。
実際7月21日はアメリカ軍がグアム島奪還のためにAsan(アサン)とAgat(アガット)に上陸した日で、その約20日後、8月11日にグアムはアメリカ領となりました。
そのため今日のパレードには多くの軍関係者が集まっていて、VIP席にはグアム知事や政治家、ミス・グアムといった人たちのほかに、軍の高官たちが席を構えます。
日本軍からの解放をお祝いするグアム解放記念日。
私はなんとなく日本人がはしゃいでいいのかわからず、いつもこっそりパレードを見て帰ります。過去の戦争の責任はいつまで感じていたらいいのか。でも失ってはいけない気持ちのような気もして、この日はいつもちょっと複雑な気持ちになります。
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