K-mart(Kマート) のまさに向かい側にあるこの高校は、観光客の方たちも一度は目にしたことがあるはず。以前は朝や午後になるとたくさんの黄色いスクールバスが校庭に並び、バスが学校に出入りするときは、K-mart前の大通り、Marine Drive(マリン・ドライブ)も交通止めになって、次から次へとバスが出入りする姿が壮観でした。
ところがこの高校、実は去年の夏から閉鎖されてしまっていたんです。
原因は、1959年開校当時のままのいくつかの校舎の老朽化が著しく、立て替えるより他に校舎として使えなくなってしまったから。
そしてJFK高校はもともとTamuning(タムニング)、Hagåtña(アガーニャ)そしてDededo(デデド)の一部の学生たちのための公立高校でしたが、学校閉鎖の決定により、Mangilao(マンギラオ)にある“George Washington High School(ジョージ・ワシントン高校)”に振り分けられていました。
でもやはり急激に人数の増えた受け入れ校側も、よそ者的な気分を味わわざるを得ないJFK高校側の生徒も大変。
また以前『グアムに住む人々』という記事にも書いたように、こんなに小さな島でもグアムはとても多国籍、多民族で、そのことによる差別や対立というものが少なくありません。JFK高校はその学区から、約2,400人の学生のうち半数近くがフィリピン人で、チャモロ人の方が若干少なく、受け入れ側のGW高校は約2,500人のうち70%近くがチャモロ人で、その他アジア人はフィリピン人を含めても全部で15%程度しかいないよう。
グアムのことを“チャモロ人の島”と呼び、自分たちの民族にとてもプライドを持っているチャモロ人の学生たちにとって、フィリピン人の多いJFK高校の学生受け入れは、そのような意味でも容易ではなかったようです。
ところが仮校舎で1980年代までシロアリ退治のためにアメリカで使用されていたクロルデンという殺虫剤が検出され、現状のまま授業を行えば、将来的に教師や生徒たちの健康を阻害することになると、他校より1週間遅い今週月曜日から再開される予定だった授業開始日のめどが立たなくなってしまいました。
あわせてグアム政府は資金難のため、コンペで本校舎建て直しを担当する予定だった建設会社に費用の一部負担と、長期にわたる返済計画を依頼したため、担当建設会社が工事に着手しないという事態が起きてしまっているらしく、JFK高校の生徒たちがホームグラウンドに戻れるのがいつなのか、まったく読めないため、子供たちが抗議表明を始めました。
「僕たちは十分に苦しんでいる」、「もうこれ以上傷つけないで」といった抗議文のほかに、「議員たちよ、僕たちはこのことを忘れない!」など、彼らが有権者になったときに、現担当議員たちには投票しないといった脅し文句のような張り紙や、リーダーや政府に操られる子供たちをマリオネット風に描いた絵、泣き顔のマーク…。
「走ること 走らないこと」是非、聞いてみます。
返信削除ブログからそういう内容であることを感じたので・・・
100キロを一晩不眠不休で歩くことは、とても精神的な修行になると思い参加するので、くじけそうになったときにそれを聞こうと思ったのです。
今回の記事もとても興味深く読みました。
どこの地でも、どんな人種でも安心して学校に行けるという世界になって欲しい。
特にフィリピンの人達には思い入れがあるのですが、グアムに住むフィリピン人のことは安心していました。
住むと色々なことがわかるのですね。
また、JFK高校の子供たちの今後を教えてください!!
2日目の夕食のステーキを食べに行くレストランなのですが、Chili'sに決まりそうですが、男の子たちがHooter'sに行きたいと暴動を起こしそうな感じです^^
★ちかさん★
返信削除こんにちは!
お返事遅くなってしまってごめんなさい!!
JFK高校はようやく昨日から仮校舎で授業が始まりました。
あわせて本校舎の改築をどうするかという
ミーティングが行われているので、
またどうなるかわかったらお伝えしますね!
それからディナーの件ですが…。
Hootersは遅くまであいているので、
Chili'sでお食事してからHootersで飲むというのも
なかなか楽しいかもしれないですよ!