世界中が震撼した9/11から丸8年が経ちました。グアムでも、当時の被害者の方々の死を悼んで、各地でセレモニーが行われました。
グアム知事Felix Camacho(フェリックス・カマチョ)氏は追悼式で、"I Remember, I Serve(私は忘れない。私は奉仕する。)" と宣言し、あの惨劇を忘れず、2度と同じことが繰り返されないように奉仕することを約束しました。
グアム消防局は、崩壊するワールド・トレード・センターに果敢に飛び込み、少しでも多くの被害者を助け出そうと懸命に救助活動に当たった当時の勇敢な消防士の方々へ尊敬と追悼の意を表し、消防士として、まさに人の命を救うことに命をかけることの使命感を新たにしました。
グアム中の学校も、まさにハイジャックされた飛行機がワールド・トレード・センターに追突した午前8時46分に1分間のサイレンを鳴らし、黙祷をささげました。
グアム時間の9月11日14時過ぎ、つまりニューヨーク時間で9月11日に日付が変わった午前0時過ぎに、まだ仮校舎での授業が行われているはずのJFK高校の前を運転しながら通りかかると、なぜか多くの車がクラクションを鳴らしています。何かと思って反対車線側のJFK高校の方を見やると、JFKの学生たちが、K-mart(Kマート)向かい側の本校舎前でアメリカ国旗を振り、9/11の犠牲者を追悼してホーンを鳴らそうと呼びかけていて、その前を通る車が皆いっせいにクラクションを鳴らしていたのでした。
あのような惨劇を二度と繰り返してはならない。世界中の人々のそのような想いはとても強いはず。もちろんグアムの人たちにとっても同じことです。でもあの9/11以降、太平洋における重要な軍事拠点のひとつだったグアムは、中東有事の際、特にテロ対策においてこれまで以上に大切な役割を担うようになったといわれています。
グアムにとってもアメリカ軍を駐屯させることで得られる経済効果は、観光と並んでグアムが生き残るためになくてはならないもの。そして今も多くの若者がヒーローになることを夢見て、グアムからもアメリカ軍に入隊していきます。
世界平和を目指すのに、いったいいつまで軍隊は必要であるのかどうか。
理想主義に寄ることも危険かもしれないけれど、テロなど起こりえるとも思えない南の小さな島にとっても、9/11が私たちに問いかける命題はとても大きいものだと思います。
*写真はすべて地元紙Pacific Daily Newsから。
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